ぼくは仕事柄、部下との面談はもちろん、採用面接だったり登用・昇格面接の面接官をすることが多い。

その中で「仕事をする上でのあなたの強みを教えてください」という質問をすると、考え込んでしまったりモニョモニョと歯切れの悪い答えを返してくる人がめちゃくちゃ多い。

そこでパッと答えられたとしても、少し深掘りして具体例を聞こうもんならたちまち出てこなくなる。

でも「弱み、短所」を聞くとみんなスムーズに答えるんだよね。

言っとくけど弱みなんて何個言えてもクソの役にも立たん。

強みを1個だけ自信持って言えることのほうが100倍大事ってことに気付いてほしい。

日本人はみんな自分に自信がない

基本的に人間ってネガティブにできてるんだよね。

だから「自分がこんなこと言うなんておこがましい」みたいな発想がある。

「厚かましいと思われるかも」

「あの人のほうがもっとスゴいし」

「否定されたらどうしよう」

みたいな。

謙虚の意味を間違っちゃってるパターン。

そこに加えて、日本の義務教育という量産型ザクをつくるための教育がやっかい。

自分という人間を見つめることも、周りと意見を戦わせることもなく育ってきてるから自分の出し方が分かんない。

せめて色んな本を読んだり学校外の人と付き合ったりして色んな考えに触れていれば気づけるんだけどね。

よく日本人の謙虚さが美徳みたいに扱われるけど単に”とんがる”ことができないだけ。

強みがない人はステップアップが遅い

ぶっちゃけマネジメント側からすれば器用貧乏はいらんのです。

何かの能力に秀でている人や特定のスキル・知識に特化してる人のほうが圧倒的に欲しい。

なぜなら「自分ができないことをできる人」にこそ需要があるから。

だからそういう人のほうがチャンスが回ってきやすい。

よし海外に出店するぞ!

あ!俺たち英語しゃべれねーじゃん!

じゃあ英語で商談できる人を引っ張ってくるか!

みたいな(おおざっぱ

もしそれでも「色んなことができる」というオールラウンドキャラを強みにしたいのであれば、「色んなことが万遍なくできる」ではなく「色んなことが周囲より高いレベルでできる」にならないと難しい。

だったら結果として強みを1つ作っちゃうほうが早いしラクチン。

あと、強みを伸ばそうと思うと他の能力も自然と伸びるんだよね。

強みを伸ばそうとすると他の能力も伸びる

そういうもんなんだよ。

たとえば「発信力」を強みにしたいと考えたとする。

周りに発信しようと思うと知識を増やさないといけないかもしれないし、分かりやすく伝える力、ライティング力、資料作成力なども関係してくる。

発信するだけじゃ誰も動いてくれないから普段からのコミュニケーション力も避けて通れないだろうし、率先垂範も必要だろう。

ただ発信するだけじゃただの自己満足だから、それによって何が変わったかを計るために数値理解力も要る。

といった具合に(かなりざっくり書いたけど)、何かを強みにしようと思うと必ずそれに関連する能力たちも、少なくとも弱みのままにはしておけなくなるわけだ。

仮にその辺を全部誰かに任せるにしても今度はマネジメント力が求められるしね。

“強みにしたい”でもいい

とはいえ「考えたけど自分の強みがわからん!」って人もいるだろう。

かといっていきなり強みと言えるものが振ってくるわけでもすぐに自信が持てるわけでもない。

そこでオススメなのが「強みにしたい」に言い換えてみること。

今はまだ強みじゃないかもしれないけど、”こんな自分になりたい””これが強みと言えればカッコイイんじゃないか”という発想でいい。

まずはこれがファーストステップ。

これなら心理的な抵抗も少なく、かつ思考も前向きに進む。

これだけでも物事の見方はずいぶんと変わるはずだし、少しづつでも自分というキャラが形成されていく。

上司の立場からしても「まだまだだけど強みにしようと頑張ってるし任せてみっか」となるかもしれない。

ね、「強みを見つけていく」って良いことしかないでしょ?

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某ライフスタイルブランドのチームマネージャーをやっている30代。
”デキる人になりたい(チヤホヤされたい)”という下心で頑張っています。
仕事の考え方、マネジメント論、コダワリ等について小ネタをお届けしていきます。