コストって聞くと言葉の響きがすでに悪役っぽいイメージになってるよねー。

しかも「コスト削減、コストダウン、コストカット」みたいな言葉のほうがよく使われてるもんだから余計そういう感じになっちゃってる。

若手社員に「利益を上げるためにはどうすればいい?」と質問すると『売上を上げる』『粗利額(率)を上げる』までは良いんだけど、『コストを削減する』って答えが多いんだよね。

一見、正解なように聞こえるけど実は間違い。

“コスト=削減するもの”という考えは早いうちにやめちゃおう。

じゃないとむしろ痛い目を見るかもしれないよっていうのが今回のお話です。

そもそもコストとは。

よく使われるコストという言葉の意味には大きく2種類ある。

①イニシャルコスト→物を作ったり買ったりする費用、原価、初期費用。

②ランニングコスト→維持したり運用したりする費用、販売管理費。

あ、別にコストという単語の厳密な定義を語りたいわけじゃないのでザックリで。

いわゆる経費や費用のことを指すわけなんだけど、直接的なお金のことだけじゃなく労力や時間といった”資源”を消費する場合も用いられる。

(お金に置き換えて考えることができるからね。)

こう考えてみると、コストというもの自体が悪なのではないことに気付く。

だってコストをかけないと作ったり買ったりできないわけじゃん。

コストをかけないと人を雇ったりできないわけじゃん。

そう、「コストを削減するべき」ではなく「”ムダな”コストを削減するべき」なのだ。

ムダじゃないコストまで削減すると、本来の目的であるはずの「利益を上げる」が「利益が下がる」になりかねない。

原価100万円を切り詰めた結果、商品の品質が下がって売上が落ち、利益が200万円下がっちゃう場合もあるんだよってこと。

場合によってはコストを増やしたほうがいい。

裏を返せば「今までよりコストをかける」という判断が必要になるケースもあるんだよね。

広告に100万円をかけることで商品の認知度が上がって、利益が200万円増えるかもしれない。

スタッフを10名増やすことで効率が倍になるかもしれない。

新しいPCに入れ替えることで作業スピードが格段に上がるかもしれない。

もちろん感覚でコストをかけるのは愚の骨頂なので、相応のシミュレーションや根拠があって決断するわけだけど。

とにかくここで言いたいのは「コスト=減らすもの」ではないんだってこと。

必要なコストならかけるべきだし、リターンを期待するなら増やすこともある。

「コスト適正化」と覚えよう。

“ムダな”コストは削減すべきだし、”必要な”コストはかけるべき。

減らすこともあれば増やすこともある。

つまり、コストは「”適正に”すべきもの」なんだよね。

この考えをちゃんと持っておいてほしい。

両方をバランスよく使い分けてこそ利益を伸ばし続けることができる。

削減ばかりに目が向いてると縮小均衡になっちゃうからね。

「コスト」という言葉を聞いて、次に「適正化」という単語がパッと出てくるようになれば、きっと選択肢は倍以上に増えているはずだ。

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某ライフスタイルブランドのチームマネージャーをやっている30代。
”デキる人になりたい(チヤホヤされたい)”という下心で頑張っています。
仕事の考え方、マネジメント論、コダワリ等について小ネタをお届けしていきます。